山田杏奈「みんなが熱意を持って作品に向き合っていた」2026年夏号インタビュー
創刊号の実物をご覧になって、いかがでしたか?
AKANE MAGAZINE 編集部のやりたいことが、本気で伝わってきましたし「雑誌を買う意味」みたいなものが詰まっているなと思いました。私自身、雑誌を買う時は「これを手元に置いておきたい」と思うものを選ぶんです。そういう意味で、この雑誌はまさに何度も見返したくなる一冊だなと思いました。本当に素敵でした。
山田さんにとって雑誌とはどんな存在ですか?
こうして撮影などに関わらせていただくたびに思うのは、一冊の雑誌にどれだけたくさんの人の労力や思いが込められているんだろう、ということです。今は情報にアクセスすること自体はすごく簡単になりました。でも雑誌には「これを見てほしい」、「これを届けたい」という作り手の意思がしっかり詰まっている。だからこそ、その温度感をすごく感じる媒体だなと思います。

3月13日に公開された『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』についてお伺いします。続編ということで、作品への入り方に変化はありましたか?
大きく変わったというよりは、シリーズとして続いているからこそ、共演者の皆さんとの関係性もより深まっていました。まずは、その皆さんと一緒に作品を作っていくという感覚が強かったですね。一作目を経験したからこそ、自分が持っていけるものは全部持っていきたい。そんな思いで現場に入りました。また、一作目の方が、「よし、やるぞ」という心構えは強かったと思います。もちろん気の緩みがあったわけではなくて、一作目である程度要領が掴めたからこそ、もっとこうしたい、もっと深めたいという思いがみんなの中にあったんです。衣装も少しずつ変化していましたし、細かい部分をより磨いていこうという空気がありました。緊張というより、みんなが熱意を持って作品に向き合っていた印象ですね。
自然の中でのロケも多い作品。大変でした……?
過酷でしたね(笑)。とにかく天候に恵まれなくて、予定されていた10日以上の撮影期間のうち、ほとんど雨だったんです。現場に行って、着替えて、準備も全部終わって、「今日は撮れません」となって帰る日もありました。映像の現場って、どうしても待ち時間がありますよね。
集中力が切れてしまったり、リズムが崩れたりは?
役者はみんな言うと思うのですが、「待つのも仕事」なんですよね。だから待つこと自体は仕方がないと思っています。もちろん、みんな晴れてほしいと思っていますし、撮りたいと思って集まっている。やりきれない気持ちになってしまう瞬間はありますが、撮ってしまったら、それはそれで終わりでもあるので。
スケジュールがどんどん過密になると、失敗できない空気ができてきたり。そういう時も、普段通り?
それはそんなスケジュールにしたマネージャーさんが悪いと思うようにしています(笑)。と、冗談はさておき、あまり気負わないように努めています。

衣装も含めて細部までこだわり抜いている作品だと聞いています。美術や衣装スタッフと話す機会も多い?
衣装に関しては、私たちが着る時にはすでにかなり完成された状態で届いているんです。ただ、アクションがある時に「もう少し股上を深くしたい」とか、「ポケットが欲しい」とか、そういう相談をさせてもらうことはあります。衣装デザイナーの宮本まさ江さんが、一から丁寧に作ってくださっているので、こちらから言わなくても「こっちの方が動きやすいよね」と提案してくださったりもします。お互いが仕事をする上で一番いい形を一緒に探している、そんな信頼関係のある感覚ですね。
衣装を着ることで、その時代の人の身体感覚みたいなものを感じることはありますか?
あります。例えば着物も、おはしょりを整えて裾をからげるだけで、本当に動きやすさが全然違うんです。撮影中は着流しの状態でも、ご飯を食べる時に裾をからげてもらったりするんですけど、「こういう工夫が実際にされていたんだな」と。動きやすさが本当に変わるので、昔の人の知恵を感じますね。
頭の上に荷物を載せるシーンもありましたよね。
ありました(笑)。あれは本当に大変です。物理的にはちゃんと安定するんですけど、首が全然動かなくなっちゃう。普通に歩くだけなら問題ないのですが、お芝居をするとなると細かい動きが難しくなる。視線を向けたり、ちょっとした反応をしたりするだけでも制限が出てくるんです。でも手が自由になるというのは、当時の生活の中ではすごく大事なことだったんだろうなと思いました。

今作は更に本当に豪華なキャストが集まっていますね。
はい、本当にたくさんの先輩方がいらっしゃるので。私はちゃんとしなきゃいけないと思いながらも、皆さんについて行かせてもらっている感覚です。現場の雰囲気がとても和やかなんです。土方歳三役の舘 ひろしさんが、みんなを食事に連れて行ってくださることもありますし、舞台挨拶の後なんかも声をかけてくださって。炊き出しもありましたし、キロランケ役の池内博之さんがタイ料理を作ってくださって、私も少しお手伝いさせてもらったり。色んな形で役者やスタッフが支え合っていて、『ゴールデンカムイ』のチームは本当に温かいなと感じます。
俳優 山田杏奈(ANNA YAMADA)
Instagram:@anna_yamada_
costume
・Red
tops ¥47,300 by KEISUKEYOSHIDA / KEISUKEYOSHIDA Co., Ltd.
skirt ¥55,000 by KANAKO SAKAI
・White
short dress ¥46,200 by KAYLE
pullover ¥25,300 by Jens
cami dress ¥53,900 by muller of yoshiokubo
shoes ¥24,200 by ALM.
staff
Photographer : KYOSUKE AZUMA
Hair & Makeup : KYOHEI SASAMOTO
Stylist : AYANO NAKAI
Director : SATORU SUZUKI