南 琴奈「年齢によって、何か大きなことを急に成し遂げることはない。ただ、一歩ずつ着実に大人になっている」2026年夏号インタビュー

INTERVIEW

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南 琴奈「年齢によって、何か大きなことを急に成し遂げることはない。ただ、一歩ずつ着実に大人になっている」2026年夏号インタビュー

ご出演もいただいた『AKANE MAGAZINE』創刊号。実際に手に取ってみた感想は?

一冊を通して、様々なジャンルの日本の物事がたくさん載っている。すごく丁寧なつくりで、こだわりを感じました。海外でも販売しているんですよね? 

はい、創刊号はタイ・バンコク。次号からは東南アジアのいくつかの国での販売が開始されます。

すごい!『AKANE MAGAZINE』によって、日本の良さをもっと世界に拡めてほしいです。

頑張ります(笑)。ご自身のページはどうだった?

かっこよ過ぎです(笑)。スタイリングもヘアメイクも、撮影のディレクション含め、全部がドンピシャにかっこよくて。自分で言うのもなんですが、すごく素敵なページだと思いました。 

20歳を目前にして、今はどんな気持ちですか?

少し前までは「あと10代も残り何ヶ月か」とカウントしていたほど、20歳になることを楽しみにしていました。それくらい自分の中で大きなことだったのですが、あと二日に迫ってくると、実感も湧かず、案外何も思わないものなのだなと感じます(笑)。楽しみな気持ちはありますが、近付いてくればくるほど、そんなに大きなものでもなかったのかな?とは正直思っていて。誕生日当日は(写真集『水光』の発売)イベントがあるので、より特別な一日になりそうです。

小さい頃に思い浮かべていた、ご自身の20歳像ってどんなものでした?

きっと、何でも自分でできる年齢なんだろうなと思っていました。私は思春期がしっかりあって、反骨精神も自覚していましたから、早く20歳になりたいという憧れが強かった気がします。実際は、一人暮らしの経験だとか、仕事のアレコレだとか、当たり前にできることは増えていった。ただ、キラキラした“何でも自分でできる”みたいな想像とは違ったなと。現実とはこんなものなんだなとも感じますね(笑)。年齢によって、何か大きなことを急に成し遂げることはない、ただ、一歩ずつ着実に大人になっているんだろうなと感じています。 

この仕事を始めた14歳。一般的な20歳と南さんの20歳は、重ねてきた経験も違ってきますよね?そのギャップは感じていたりしますか?

現場で会う方には「まだ20歳なんだね」と言われることが多かったので、私の中ではやっと年齢が追いついてきた感覚があります。この仕事をしていることによって、実際の私よりも大人びて見られたりしているとも思います。等身大の20歳……それが本来どういうものなのか正直分からなくて(笑)。もし私が大学生として就活をしていたら、この日から仕事を始めますという区切りがあるのかなとも思うのですが、このお仕事を始めたとき、そういった明確な線引きがなかったので。

そのまま大人になったみたいな。

はい。だからこそ、それが不安でもあります。「私、大丈夫かな?」って。常識みたいなものが欠けていたらどうしようと思うことはたまにありますね。

そんな10代の成長を撮り続けられていた、写真家の松岡一哲さんと、新しい写真集『水光』(みずのひかり)をリリースしましたね。タイトルは自身で選ばれたと聞きました。

候補がいくつかある中、スタッフさんも交えて話し合い、最終的に私が選ばせていただきました。メッセージ性のあるフレーズなんかも考えてはいたものの、どれも当てはめてみるとしっくりこなくて。 

いわゆる“水光”は「すいこう」と読むじゃないですか。水がキラキラと光っている様を表す言葉だけど、「みずのひかり」と読ませるのは粋ですね。

「水光」というワードは私が出したのですが、読み方はスタッフさんが出してくれた案なんです(笑)。すごく可愛らしい響きで気に入っています。

それにしても、漢字2文字にするって潔いです。 

そうですね。英表記やひらがな、文章にしてみたものまで広く考えてみましたが、なんか違うなと。日本人だからこそ、普段から馴染みがある日本語や漢字に惹かれるのかなという気付きもありました。実際に(レイアウトを)見て受けた印象から感じるものもあるかもしれないと思っていたところに、表紙の写真が決まったんです。力強い一枚ですよね。一哲さんの写真は綺麗な光が特徴的ですが、表紙写真は肌に滴る水がとても印象に残ります。写真としてとてもかっこよく、合う言葉を選んだら「水光」がピッタリだなと。撮影したタイの綺麗なビーチと、10代というみずみずしい瞬間の私が収められている写真を表す言葉になったと思います。

まず写真から決めたのですね。

表紙の写真は打ち合わせの時に、スタッフのみなさんから「表紙はこれだと思っているのがある」と明かされて。見た瞬間に「これだ!」と思いました。普段はそういうの、悩むタイプなのに(笑)。

「私もそう思う」と感じるのはたまたまでなく、コンスタントにコミュニケーションを取り、信頼関係もできているからこそですね。

その通りで、信頼があってのものだと思います。その後、全ての写真に目を通しましたが、やっぱり表紙はこの写真だと思いました。

19歳の1月に撮ったそうですが、少し幼く見えますね。無邪気さが残っているというか。

本当ですか!? もう顔つきが変わっているのかな。寝起きのカットは演出ではなく、正真正銘の寝起きです(笑)。

家族に見せるような顔というか……リラックスした素敵な表情が多いなと。一哲さんとの現場はコミュニケーションを含めてやはりどこか違いますか? 

そうですね。一哲さんはテーマが決まっている撮影で、空間が用意されていても、私そのものを見てくれていると感じます。撮影なので決められた演出がありますが、不意に切り取られるものがあったり、“南 琴奈”と一対一で向き合ってくれているなと思える。一哲さんとの現場は安心しますし、自分でも「こんな顔をしている瞬間があったんだ」と気付く写真がたくさんあるんです一哲さんは“こんなふうに生き生きして見えるよ”、“ここが魅力的だよ”、という部分を私より分かってくれている気がします。6年ご一緒して築いてきた信頼関係と安心感がぎゅっと収められている一冊です。 

「こんな顔をするんだ!」という写真もあって(笑)。見ていて本当に楽しそうで、旅に出たくなっちゃいます。

うれしいです! タイトなスケジュールでしたが、どこに行っても120%楽しみ尽くし、美味しい食事もたくさんいただきました(笑)。

タイというロケーションはどのような理由で選んだのですか?

行ってみたい場所を挙げるところから始めたので、当初は候補がいくつかありました。その中から海が綺麗かつローカルな街並みが可愛らしい場所を提案してくださって。最終的には、私がタイ料理を好きだという理由で決まりました(笑)。撮影は、「いつの間に!?」と思うくらい、現地へ移動する時からシームレスに始まっていて(笑)。

読者の方に、ぜひ見てもらいたいところはありますか?

観音開きになっているページでは、一哲さんに初めて撮影いただいた14歳から6年間の私が詰まっていて。中でも閉じた時に重なるカットは表情が少し違っているので、そんな仕掛けも面白く感じてもらえたら嬉しいです。あと、カバーのそで部分は私の瞳の色と同じなんですよ。デザイナーさんの愛を感じた嬉しいキュンキュンポイントです。

色々な楽しみ方ができますね。放送中のフジテレビ(関東ローカル)ドラマ『スピナーベイト』についてもお聞かせください。演じられた小野田恵美(通称:メグ)は、どういう人物ですか?

私が演じたメグちゃんは、正義感が強くてまっすぐな高校生の女の子。まっすぐすぎて、見ていてハラハラするところもありますが、ただ強いだけでなく人の気持ちを汲み取ったり、相手の立場になって考えることができる子だと感じました。ひとつひとつの行動に意味があり、核心を突く大事なセリフが多かったです。メグちゃんは私にないものをたくさん持っている子だったので、演じていて純粋に楽しかったですが、どこまで強さを出していいのか?お節介な人に見えないようにバランスを取るのが難しくて。何度も監督と相談しながら進めました。原作マンガの空気を大事にすることも意識していたので、ファンの方にも楽しんでいただけたら嬉しいです。

主演の三井役・加藤清史郎さんはじめ、共演者さんは同世代の方が多いですね。

年齢はみなさん私の少し上くらいで。男性陣は最初からすごく仲が良く、ワイワイしているのを私はひとり離れたところから見ている感じでしたが、加藤さんが繋いでくれて。加藤さんって、どこにいても中心にいるんだろうなというか、『鬼滅の刃』の炭治郎みたいなタイプの人なんです(笑)。とてもフレンドリーな上に気配りも細やかで、輪を作ってくれる方でした。加藤さんのおかげで、安心して現場にいられたと思います。 

今後の展望も聞かせてください。20代では、どんなことをしていきたいですか?

10代は、分からないことも多く、流れに身を任せていた部分も多々ありました。そもそも自分がどういう人なのか?何が自分に合っていて、何ができて、何ができないのか?今も定まっていないところはありますが、よりフワフワしていたと思うんです。だからこそ、20代は自分で選択して決断したい。作品を選ぶという意味ではなく、何かの練習をする・しないもそうですし、これをやるべきとかそうでないとか。ただがむしゃらに手をつけるのではなく、着実に選び取っていきたいです。あとは、“ただ仕事をしているだけ”の感覚になるのも嫌なので、「楽しいな、心躍るな」と思える方に進んでいきたいですね。

創刊号のインタビュー時に「身軽さを持ち続けていたい」と言っていたけれど、今はどう?

変わらないですね。心躍るところにいつでもパッと動ける身軽さは持っていたいし、興味あるものにどんどん向かっていきたい。例えるなら、いろんな種類のTシャツが欲しいですし、人によっては「なんだそれ?」と思うようなTシャツでも「私が着たい」と思ったなら着たい。そういう遊び心みたいなのは忘れずにいたいです。

素敵ですね。最後に、『AKANE MAGAZINE』で海外撮影に行けるなら、どこに行きたい?

迷いますが、『AKANE MAGAZINE』での海外撮影を想像すると、浮かんでくるイメージは“陸”なんです。島国も行きたいですが、アジアの街並みがいいですね。台湾か……ベトナム!ベトナムに行きたいです!


俳優 南 琴奈(KOTONA MINAMI)
Instagram:@kotona_minami


costume
・Blue
dress ¥44,000 by Venica
tank top ¥9,680 by syngja / TEN
hat ¥15,400 by La Maison de Lyllis
necklace(gold) ¥77,000 , necklace(lapis lazuli) ¥60,000 ,ring(right) ¥33,000 , ring(left) ¥66,000 all by LORO
sandals ¥69,300 by KATIM

・Red
dress ¥77,000 by HOUGA
sleeveless blouse ¥18,700 by equalment
ear cuff ¥9,900 , ring(left) ¥12,100 all by Soierie
loafers ¥55,000 by KATIM

staff
Photographer : KOTOKA IZUMI
Hair & Makeup : NOZOMI KAWASHIMA
Stylist : KANNA MURAMATSU
Director : SATORU SUZUKI

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