井桁弘恵「キャリアを重ね、自身との向き合い方」創刊号特別インタビュー
井桁弘恵さんにとって2025年一年間を振り返ると、どんな一年だったと思いますか?
ひとつひとつの純度が増した一年だったかなと。いろいろなジャンルのお仕事を経験させていただいて、自分の特性なども分かってきた上で、どうその仕事に向き合うか?みたいな部分を考える余裕が少し出てきたり。初めてじゃないからこそ、求められるハードルの高さもいい意味で感じることができて。以前は、いっぱいお仕事をこなすというか、色々なジャンルのお仕事を経験するフェーズだったのが、純度を高めていくフェーズになったなと、冷静に感じ取れた一年でした。だからこそ、時間的な忙しさはありましたが、忙しさの質が変わったというか。どんどん、どんどん、目まぐるしく何かをやるというよりかは、ひとつひとつ丁寧にやりたいなと思う年でもありました。
初めてお仕事をさせていただいた頃から、井桁さんってすごく真面目なタイプだと感じていました。純度というのは、そこから更に求めることが、自分の中でも高くなってきたという感覚なのでしょうか?
求めるものも変わってきたし、自分の気持ちにもちゃんと素直に寄り添えるようになってきたという感じでしょうか。その自分の気持ちの純度が上がらないと、そこに注ぐ力も変わってきてしまう。なんとなく器用にこなせることと、本当に愛を持ってできることを、ちゃんと自分の中で考えられるようになりましたね。

どんな仕事でも、理解できていても、どうしても気持ちがついていかないことってありますよね?井桁さんのその冷静さは、自分と向き合う時間をあえてつくっていたりするからこそ?
たしかに、日頃からそれは意識しているかもしれないですね。例えば、今日はちょっと気分が上がりきれてないな、みたいなことはもちろんあります。そういった浮き沈みみたいな部分は、まとめて振り返るとなると結構しんどくなってしまう……。だからこそ、その時その時で気分を上げる方法があるのだろうか、このコンディションの中で何が最善なのかはしっかり考えて行動するようにしています。仕事への熱とか、少しずつ変わるテンションは、素直に受けとめるように心がけていますね。
毎日を、一日を、より丁寧に生きれるようになったという感じがするのかな?
そうですね。そうかも!前はこう、とりあえず全て一生懸命やることを意識しすぎてしまっていたというか。それで、気がついたらメンタルが疲れてしまっていたり……。気を張る詰めることと、あえて気を張り詰めすぎないほうがいい時、そこのバランスもしっかり考えながら、この仕事のベストなパフォーマンスはどこなんだろう?みたいに考えられるようになりました。それこそカチッとした現場でテンション高く動いても、それはやっぱり演出自体と合わないですし、現場ごとの立ち居振る舞いというか、自分の中の感情的なことも含め、そのお仕事の中で一番いい自分って、どういう見せ方なんだろうという判断を、落ち着いて考えられるようになってきたと思います。
相変わらず、すごく自分に正直ですね。それって、この仕事を始める昔からなのかな?
そうですね、そこは昔からだと思います。ただ、このお仕事って、自分の気持ちをリンクさせることも多くて。表現であったり、感情を届けるということは、自ずと正直に、より自分と向き合う必要があって。それこそ何かツライ出来事があった次の日でも、バラエティ番組などではニコニコ笑わなきゃいけない。反対にすっごい嬉しいことがあった次の日に、涙するほどの悲しいシーンを演じなくてはいけない。感情を届けるお仕事をしていく上で、自分の感情と向き合わざるを得ない瞬間がいっぱいあったからこそ、客観的に自分を判断できるようにもなりましたし、自分の感情を俯瞰して、ある程度コントロールできるようになったのは、このお仕事をしてから備わってきた力かなとも思います。

4月から新しく始まる『世界で開け!ひみつのドアーズ』(NHK総合)で、相葉雅紀さんとレギュラー出演されるそうですね。
はい、相葉さんと私、 天の声で木村昴さん、3人がレギュラー出演です。世界のことを知れる旅番組は既にたくさんありますよね。ただ、この『世界で開け!ひみつのドアーズ』は、ある国の小さな村に特化して、村の人のリアルな声を聞くとか、その村人のお勧め情報を聞くとか、意外とありそうでなかった深い構成になっていて。観光的な要素というよりは、その国の、その土地の、日常生活をリアルに知れる番組だと思っています。先日収録した際にピックアップされたのは、モンゴルのテシグ村という村。ガイドさんがどうとかではなく、テシグ村の人が語る、その村の生活スタイルや魅力を、スタジオにいるメンバーで話し合いながら理解していくような。どういう村の行事があって、どういう家族間のコミュニケーションがあって、親戚との繋がり方がどうとか。ライフスタイルが全然違う国でも、なんだか私たちとも共通するところがあるよねって感じ取れたり。その親戚の集まりは、なんだか日本のお盆みたいだだなとか。知れば知るほど、自然とその村の人たちのことが好きになってしまう。スタッフさんのロケ撮影の過酷さを伺うと、すごく力が入っている番組なんだなと改めて感じますし、今後どんなコンテンツが収録されるのか、出演者としてもですが、一視聴者としても楽しみです。
AKANE MAGAZINEの創刊の背景や、コンセプト、井桁さんはどう思われましたか?
AKANE MAGAZINEが始まるというのは、以前からSNSなどで拝見していて。やっぱり日本の文化のこととかって、私たちにとっての原点じゃないですか。そこをアプローチにこの時代に雑誌を作るって、本当に素晴らしいなと思って。私自身、海外行けば行くほど、日本の良さを再認識します。海外旅行も好きですが、国内にもまだまだ色々な魅力があって、伝統工芸とか、祭りとか、無くしてはいけないものがいっぱいあると思っていいて。まだまだ身近にたくさんの魅力があるのに、情報としても、気がつけていない日本人もいっぱいいる、私を含めてそのことに対して痛感することもあります。日本のことは、まず日本の人が改めて知って、考えて、世界に向けて届けていく。そういった媒体があるというのは、とても意義のあることだと思いますし、続けていって欲しいと応援しています。反対に、海外の人だから気づく、日本の魅力もたくさんあると考えています。そんなお互いの意見や感想を交換しながら、日本の美しさに改めて気づく、そんな一冊になってくれたら、私も嬉しく思いますし、その一冊を持って旅したいなとも思います!
俳優 井桁 弘恵(HIROE IGETA)
Instagram:@igetahiroe23
costume
・Red
coat ¥148,500 , shirt ¥52,800 , sleeveless tops ¥31,900 , skirt ¥49,500 all by 08sircus
earring ¥45,000 , ear cuff ¥38,500 , ring ¥25,300 all by PLOW
scarf ¥11,000 by manipuri
belt ¥27,500 by near.nippon
shoes¥73,700 by NEBULONI E.
・Blue
jacket ¥126,500 , shoes ¥59,400 all by AKIRANAKA
tops ¥39,600 , skirt ¥55,000 all by ANTHEM A
earrings ¥66,000 by PLOW
ring ¥314,600 by PRMAL
staff
Photographer : YUYA SHIMAHARA (UM)
Hair & Makeup : NOZOMI KAWASHIMA (io)
Stylist : AKANE KOIZUMI
Director : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)