馬場ふみか「役者、そして一人の人として、そのバランス感」創刊号特別インタビュー

INTERVIEW

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馬場ふみか「役者、そして一人の人として、そのバランス感」創刊号特別インタビュー

今日はありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました。楽しかったです。

AKANE MAGAZINEは、日本の文化を題材にした雑誌。日本の中で好きな場所はある?

やっぱり日本海。実家から海まで近くて、晴れていれば、遠くに佐渡ヶ島が見える距離で。日本海って、すごい綺麗かって言われても別にそうでもない。荒れる日も多くて、ぐるぐる、洗濯機みたいに海がなっている日もある。でも、そこに夕陽が沈む時間とか、よく見に行っていたりして。学生時代とかの思い出も重ねて、やっぱり好きな場所ですね。

大人になってからも行ったり?

はい、行きます!今でも好きですね。姪っ子とお姉ちゃんと三人で行ったりして。昔から、海沿いに美味しいジェラート屋さんがあるんですよ。そこでジェラート買って眺めるとか、今でもしたりします。その近くにある水族館館とかも好きだなぁ。大人になっても楽しめて、そこも好きなスポットです。

やっぱり地元は好き?

好きです、新潟。ご飯美味しいですし。好きな食べ物と言えばお蕎麦で。冷たいざる蕎麦、鴨せいろもいいですね。焼いたネギが入っているのがいいんです。それが麺つゆに浸かってるのが美味しい……(笑)

2025年はドラマに舞台に、忙しそうでしたね。

そうですね、大変ありがたいことですが。作品として、表に出ている数よりも、撮影していた作品の数の方が多かったかもしれません……。仕事として充実していた一年だったこともそうですが、北海道、岡山、大阪、京都などなど、友達と国内旅行もたくさんできて。メリハリがあってとても気持ちの良い一年でした。思い切りお仕事して、隙間時間もうまく息抜きに使えたりして。

そういう風にやろうって、自分の中で意識して?

仕事は本当に好きなんです。ただ、それ以外のこともした方がやっぱりいいなと思って。違う景色を見たり、各地で美味しいものを食べたり。いつもと違う場所を、ふらりと散歩するだけでもいい。そういった気分転換というか、頭の切り替えも、ここに来て一人の人として必要な気がしてきたという感じですね。

年齢を重ねて考え方も変わってきたのかな。

役者としての馬場ふみかだけではなくて、ただの馬場ふみかの人生もちゃんと生きないと、お仕事でアウトプットできることも、少しずつ足りなくなってきてしまうんではないか?という疑問が生まれてきた感じというか。

10代、20代と、外から見ても、駆け上がってきた感じがします。いい意味で落ち着いてきたのかな?

もう若い頃は、とにかくがむしゃらじゃないですか。皆さんも、きっとそうだと思いますけど。やるしかない、とにかくやる、今やり切らないと……みたいな、焦りみたいな気持ちもあって。もっと若いうちからこのお仕事をされている方もたくさんいる中ですが、やっぱり10代って、こう一斉スタートで競争社会というか。とにかく母数も多いので、何が何でも、目の前にあるお仕事をやり続けていくしかないという焦りもあって。30代になってから、その気持ちが一切無くなったわけではありませんが、昔よりは、お仕事としても自分の時間をとる大切さや、自分とのバランスを素直に受けとめる必要さに気がついたような。

この仕事に魅力を感じなくなったことは、あったりしたのかな?

それはないですが、自分に飽きる、みたいなことはあったかもしれない。だから無理矢理にでも飽きないように、近すぎる役柄とか、作品が続かないようにというのは、マネジメントの方々とも話したりしながら、調整いただいていました。なるべくいろんなことをして、そんな自分とのバランスをとり続ける。思い切り遊んで、仕事に打ち込んで。あえて全然違う役柄に挑戦してみたり、色んな人に会って話してみるとか。そういうスタンスを自然と取れるようになって、うまくバランスが取れるようになったとも感じています。

舞台にも積極的に参加されていますよね。

はい、とても面白かったです!今まで演じたことのないタイプの役柄で。舞台『またここか』は坂元裕二さんの脚本で。役柄もそうだし、会場の座・高円寺は客席の仕様が独特で。一列目の人は、とにかく距離が近いし、客席も通れるような演出で、色んな角度から見られている。普通だったら当たり前ですが、正面を向いてお芝居をする、客席を向いて表現するけど、役者同士で向き合って、横の姿で芝居するという感じで。すごい新鮮で、面白かったな。本当に楽しかったです。

舞台は準備の仕方が違うし、体力の使い方も違う。コンディションの整え方も大変そうですね。

そうなんですよ。毎回ちゃんと同じ流れで、完成度の高さを見せることも必要だとは思うのですが、それはどうしても難しいので。それすらも楽しむというか「馬場さんは、ここは日替わりで自由な表現で大丈夫です」みたいなシーンがいくつかあったりして。日によって違うテンションを試したり、様々なアプローチで表現したり、そんな面白さも舞台の魅力だと思っています。

自分が一緒でも、オーディエンスの反応が違ったり?

はい、その日の気温とか、雨降ってるとか、晴れてるとかでも、劇場に来る際の気分が変わる。コートを持っているとか、ちょっと濡れちゃったり、会場が暑いなと感じたり、今日はちょうどいいなと感じたり。私たちも、お客さまも、気持ちや環境が、毎日当然変わるので。演じる側も、観る側も、それが少しずつ表現や、反応に変わってきて。それをダイレクトに感じれることも、楽しみのひとつだと私は感じました。

こういった撮影と違って、稽古も含めて大変じゃないですか。それでも舞台は好きなのかな?

そうですね……。でも、やっぱ楽しいかな。うん、私はやっぱり好きですね。これはもう、役者さんごとにも好き嫌い分かれるかなとは思いますが、私は、楽しめている。小さな頃からピアノとかバレエとかを習っていて、発表会とかで舞台に立つ機会が多かった。そういう背景も、今に現れているのかもしれませんね。

この仕事はずっと続けていきたい?

正直、全然わからないです(笑)。だから、あえて一生やるとは言い切りません。本当に辞めたくなったら、いつでも辞める覚悟はあると思います。とはいえ、全く今の時点でそんな気持ちはない。まだまだ、やれるだけやってみようとは思っています。ただ、本気で他にやりたいことが、もしかしたら見つかるかもしれない。人生一度きりなの、自分に正直に選択はし続けていきたいですね。

どうですか、30歳の景色は。

この歳にはこういう役者になっているんだとか、こういう大人になっているんだ、みたいなことを思い描かずに生きてきたので。いい意味で、流れに程よく身を任せていきたいと今でも考えていて。目標はもちろん必要だし、あるに越したことはない。ぼんやりとでも、こういうお仕事ができたらいいなとかを口に出しながら、そこに向かう過程や、実際の結果がどうなるかは分からない。いい感じに身を任せていくのが、私の人生かなと考えています。

気持ちよく仕事と向き合えている感じ?

そうですね。そりゃもちろん、人間なのですごいイライラしてる日とかもありますよ(笑)。

馬場さんの中で譲れない考え方や、ご自身のど真ん中で大切にされている考えはありますか?

あえて、もう深く考えすぎない。伝え方が難しいですが、本当にポジティブな意味で、諦めることは大切だなと思って。全部諦めるとかではなくて、他人と自分では、そもそも考えが違うということを、自分の中で理解して相手と接することが大事なんだと私は思います。それは友達であろうが、家族であろうが、みんなそれぞれの考え方がある。全く同じ気持ちでずっといられることなんてない。だからこそ、自分のことを全部分かってもらわなくていいと思えるし、相手にもそういう風に感じてもらえれば、いい関係がより築けるかなって。


俳優 馬場 ふみか(FUMIKA BABA)
Instagram:@fumika_baba


costume
・Red
knit tops¥39,600 by AKANE UTSUNOMIYA
jacket¥52,800 , bustier¥36,300 all by RUMCHE
skirt ¥47,300 by muller of yoshiokubo
sandal ¥71,500 by NEBULONI E.

・White
shirt¥36,300 , choker¥19,800 , necklace¥13,200 , scarf¥16,500 all by MARGE/S&T(03-4530-3241)
skirt¥64,900 by 08sircus
shoes¥48,400 by Sellenatela

staff
Photographer : KOTOKA IZUMI(IN Inc.)
Hair & Make up : KYOHEI SASAMOTO(ilumini.)
Stylist : AKANE KOIZUMI
Director : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)

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