堀田茜「一つ一つ誠実に向き合い、深める」創刊号特別インタビュー

INTERVIEW

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堀田茜「一つ一つ誠実に向き合い、深める」創刊号特別インタビュー

創刊号の撮影、ありがとうございました。“あかね”同士ということで、AKANE MAGAZINEのコンセプトを聞いてどのように感じられましたか?

本当に素敵だなと。両親は、子供の名前には万葉集にも出てくるような、古くからある漢字を使いたいという思いがあったようです。さらに、母が出産で病院に向かう道中の夕日が綺麗な茜色だったので、この“茜”という名前をつけてくれたと聞いています。大人になるにつれてこのエピソードへの思い入れが深まって、この名前を一層好きに、誇らしく思うようになりました。このAKANE MAGAZINEが、日本の魅力を“あかね”という名を冠して広めていくということは、自分の名前のことも相まって、私まで嬉しい気持ちですね。

素敵なエピソードですね。ご自身の名前の由来は幼い頃から聞いていましたか?

夕日のエピソードは、小学生の頃に「名前の由来を親に聞いてみよう」という宿題があって、その時に聞きました。もう一つのエピソードを知ったのは、実はつい最近なんです。昨年末、兄に子供ができたので、家族みんなで子供の名前について話していて。その時、両親から「昔からある漢字なら、古びないし、無くなることのないからいいと思ったんだよ」と教えてもらいました。

ありがとうございます。2025年、役者としてもモデルとしても、幅広くご活躍されていたと思います。一年間を振り返ってどんな年でしたか?

色んなジャンルの仕事をさせていただく中で、私はモデル、お芝居、バラエティ、ラジオ、どの現場も好きなんだと改めて実感しました。その反面、全部をやろうとするとどこかが薄まってしまうのではないかと感じていて。だから、一つ一つに向き合って、しっかりと根を張るように深めていく。そんな意識を持っていた一年でした。振り返ってみると、目の前の仕事でいっぱいいっぱいだった20代を経て、ちょっとずつ余裕が出てきた気がします。自分を俯瞰して、仕事への向き合い方を考えることも増えました。

2026年に入って、今年の目標は定めましたか?

なんだか、30代になってから目標を立てることが難しくて……。20代の頃は「あれがしたい」って、無邪気に言えていたんですけどね。ただ、「目の前のことに、誠実に向き合っていきたい」という思いは常にあります。自分のペースで一つ一つ着実に進んでいくことが、目標といえば目標かもしれませんね。

それが一番難しいですもんね。ちゃんと“いい1日”を繰り返していくというか。

本当にそう思います。お仕事は少し余裕が持てるようになって、プライベートでは結婚をして落ち着いてきた今、“一人の人間として、一日を生きること”の難しさを実感しています。ご飯を作って運動をして、仕事の前には自分の気持ちを整える。そういう風に、当たり前の日常を過ごすことって、意外と難しいことなんだなと。

では、ちょっと質問の軸を変えて。ロケや旅行で海外に足を運ぶ機会も多いと思いますが、堀田さんが思う日本の良さってどこにありますか?

月並みな表現になってしまうかもしれませんが、海外へ足を運べば運ぶほど、日本の魅力を再認識します。
最近、以前より料理をする機会が増えたことで、漆器や陶器といった日本の器に興味を持つようになりました。そこで改めて、日本の職人さんの技って素晴らしいなって。とても繊細で、一つ一つが丁寧に作られていて。こだわりや奥深さを感じます。手に持った時に馴染む感覚とか、なんでもない白いご飯をすごく美味しそうに見せてくれるとか。言葉にするのは難しいですが……。でも、そういった繊細な感覚を言葉にせずとも理解できること。それは私が日本人だからこそだと思いますし、そのことに喜びを感じます。

日本人だからこそ理解できる日本の繊細な魅力というか、感性というか。そういったものは、確かにありますよね。

はい。アジアには色々なお箸がありますけど、お米を食べる時はやっぱり、日本に昔からある漆塗りのお箸を使うとより美味しく感じますし。あとは、日本酒を升にこぼれるまでなみなみと注ぐとか。普通に考えたら「なんでこぼすの?」という感じですが、それを“粋”だと楽しむことができる。そういった昔から日本人が紡いできた日本の感性を、海外へ行って違う文化に触れるほどに、強く実感する気がしますね。

本当にそうですね。堀田さんが日本の中で好きな場所はどこですか?

父の実家がある、愛媛県西予市ですかね。幼い頃は毎年夏になると、父が家族みんなを車に乗せて、東京から愛媛のおばあちゃんの家まで連れて行ってくれたんです。空が広くて、昔ながらの街並みが残っている小さな町で。そこで、夏祭りに行ったり、畳の上でアイスを食べたり、平凡な夏休みを送っていました。大切な思い出です。

記憶も含めて、好きな場所なんですね。最後の質問になりますが、お仕事もプライベートも色々ある中で、これからやってみたいことや、将来のイメージってありますか?

今やらせていただいているお仕事は、どれが欠けても私じゃないと思えるほど、大切なものばかりです。長く続けているモデルのお仕事では、一定になってしまわないように常に自分の壁を壊し続けたい。一方で、お芝居ではもっと堂々とカメラの前に立てるように、表現の幅を広げていきたいです。そうやって、これまで経験してきたお仕事の根っこの部分を、ここから5年10年かけてより深くしていければと思っています。
あとは、厚みのある人になりたいですね。年を重ね、中身の薄さが見透かされてしまうこともあるので、常に感性を磨き続けないと、人に飽きられてしまうし、何より自分自身に飽きてしまいますから。そして、そうやって培った人としての厚みを、仕事にも還元していきたいですね。


俳優 堀田 茜(AKANE HOTTA)
Instagram:@akanehotta


costume
・White
sheer blouse ¥20,350 by TODAYFUL / Life’s Daikanyama
shirt (red) ¥57,200 by AKIRANAKA
ear cuff ¥9,900 by Soierie
ring (right hand) ¥18,000、ring (left hand)¥18,000 all by ORG

・Black
tops ¥18,700 by equalment
pierce ¥49,500 by MONAKA jewellery / MONAKA.Co,ltd.
scarf by stylist’s own

staff
Photographer : YUYA SHIMAHARA (UM)
Hair & Makeup : TSUBASA KASE
Stylist : NATSUKI TAKANO(HITOME)
Director : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)
Text : NANA KIKUCHI(AKANE MAGAZINE)

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