Interview with YU MIYAZAKI

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Interview with YU MIYAZAKI

『AKANE MAGAZINE』創刊準備ビジュアル3rdには俳優 宮﨑優さんが登場。『グラスハート』ではヒロイン・西条朱音を演じ、多くの視聴者から反響を呼んだ。そんな彼女の幼き頃から、役者を目指したきっかけ、現在の境地など、俳優 宮﨑優の素顔に迫る。


アニメとか、伝統芸能、工芸であったり、日本を代表するモノみたいなものを発信していくっていうのは、私の知る限り、こういったファッション感度の高い雑誌ではなかったので驚きでした。私たち世代も、すごい気軽に見られるのかなと。入り方として、すごくいいなと思いましたし、私もいち読者として見たいなって、シンプルに思いました。

2000年11月20日生まれの25歳。三重県出身です。

男の子にも負けたくないって思うくらい、ボーイッシュな感じでした。かけっことかも、男女一緒の中で1位を取りたい、そんな負けず嫌いな感じでした。習い事でスポーツはやっていなかったのですが、短距離走だけは自信があって(笑)。

そうですね、鬼ごっことかしてましたね。小学校の横に森がついていて、そこを自由に使っていいよ、みたいな感じだったので、山道で鬼ごっこをしたり、秘密基地を作ったりして遊んでいた記憶があります。家の中での遊びというより、外を駆け回って遊んでいるような子でした。

ダンスをしてました。ヒップホップダンス。小学三年生ぐらいから始めたのですが、飽き性なこともあって、二年で辞めてしまいましたが……。

当時、「かっこいい」って言われるのが一番嬉しかったので、かっこいいことしたいなと思って。それで始めましたね。謎ですよね……(笑)。

保育園の時からずっとドラマを観るのが好きで、小さな頃からこのお仕事に憧れをもっていました。中学生の頃は、大きなオーディション、例えば『東宝「シンデレラ」オーディション』など、片っ端から受けたり大手芸能マネジメントにも書類を送ったりと……。

「自分の力で頑張って、所属できるならいいよ」みたいなスタンスで。特段の応援とかサポートというよりは、私がもがいているのを見守ってくれていた、という感じですかね。そんな中、SNSのダイレクトメッセージでスカウトの連絡がきて。正直、怖いなとも思いましたし、実際にある事務所なのかも当時は理解できなくて。知人に相談したところ、伝手で調べてもらうことができて、その事務所に電話して「DMしてくださった◯◯さんって、本当に所属されてますか?」と確認したりして。その後、その方が三重に実際に来てくださって、家族含めてお話をしてくださって。母も「熱意が感じられたから、やってみましょう」みたいに同意してくれて、正式に事務所に所属し、この業界に入ることになりました。高校1年生の時でしたね。

まずはレッスンですね。週に1回ほど、三重から東京に出て演技のレッスンを受けていました。その間は、バラエティに出たり、雑誌の撮影のお仕事をしたりと、いろいろなお仕事の経験もさせていただきました。

高校3年生の時に、FOD『高嶺の花』に出演させていただいたのが、初めてのドラマ出演でした。先ほどお話しした通り、ドラマを観てこのお仕事をしたいと思っていたこともあったので、出演できたことは素直に嬉しかったですね。さまざまな作品に参加させていただき、ドラマへ参加することもそうですが、映画作品の魅力も徐々に感じることができるようになって、少しずつ役者として成長させていただいた、という感じです。

好きなドラマだと、メイキング映像とかまで観たりするのですが、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は何度も観ましたね。メイキングの中で、監督と戸田恵梨香さんがお話しされていて、戸田さんのアドリブなのかな?と思っていたシーンも、実は監督の演出だったりとか。そういうチームみんなで作り上げている感じが私にも伝わってきて。そんな背景も含めて、好きなドラマのひとつです。

不安な気持ちが多く、「大丈夫かな」と思いながら現場入りしたのを思い出します。みんな私より年下なのに、もうたくさんの経験を積まれている方ばかりで。約1週間、ホテルに泊まり込みで、三重から東京に1人で来て不安なこともありましたし、制作サイドから指導されても、何が間違っているのか理解できない状態で。もちろんプロなので、誰かが現場で教えてくれる、なんて甘い環境ではないでした。ただ、そんな状況の中でも負けず嫌いな性格を発揮して、「絶対に負けないぞ!」と、勝ち負けなんかじゃないのに、謎のモチベーションが生まれて、監督に毎日戦いに行くような気持ちで現場に入っていました(笑)。

私の家族と友達がすっごく冷めていて(笑)。たぶん当時は観てくれていなかったと思います……。言ってくれないだけだったかもしれませんが、なんかあんまりちやほやしてくれなかったですね(笑)。

ベタベタはしてこないんですけど、行事やイベントはすごく大切にする家族で。完成披露試写会とか、そういう機会は反対にすごくガチになってくれて。私が作ったキャラクターのTシャツを着てきたり、『グラスハート』で佐藤健さん演じる藤谷直季が着ている赤いチェックのシャツを腰に巻きつけてきたり……。TEN BLANKのメンバーの人にも見られたりして、恥ずかしい、恥ずかしいと思って……(笑)。さっき冷めてるって言いましたけど、応援されているってことですよね。

CM撮影でのエピソードなのですが、佐藤二郎さんメインのCM撮影があって。高校生の時、ほんとにちょい役でご一緒させていただいたんです。それこそ、本当にまだ右も左も何もわからないので、カメラ位置とかも分からず、被ってしまったり。ただ、佐藤さんが現場での立ち振る舞い方をすごく丁寧に教えてくださって。台本にはなかった中で、監督に「踊ってみよう!」とか言われた時も、分からなすぎて、佐藤さんの手を謎に握ってしまって……。それで距離が縮まったのか、より気にかけてくれたのか、現場でとても可愛がってくださって。私みたいな、本当に端っこの役の人にもそうやって、場を和ませながらいろいろと教えてくれたり、現場を盛り上げてくださる姿を見て、「私もこういう風になりたいな」って思いました。第一線で活躍されている人を間近で見た、初めての現場だったのもあり、今でもその出来事がよく覚えています。

監督だと、やっぱり『グラスハート』の柿本ケンサクさんと後藤孝太郎さん。オーディションでは、私の存在は一番無名なんじゃないか、というぐらいで。オーディションに参加された200〜300人という人を、後藤さん1人で見られていたんですよ。テスト撮影のカメラも自分で回していて。何百人いる中で、まず私という存在を見つけてくれた。後日談として聞いたのですが、後藤さんと柿本さんが、そこからずっと2次、3次、4次審査と、二人とも推してくれていた、というのを聞いて。本当にありがたいなって思って。初めて、そういうヒロインというか、メインに近い役を演じたので、常にすごく大きなプレッシャーがあって。後藤さんは相談に乗ってくださったり、演技レッスンまでしてくださったり、ドラムの練習も見に来てくださって……。柿本さんは常に「宮﨑なら大丈夫だよ」で背中を押してくださって。お二人と信頼関係が築けていたことで、プレッシャーの中でも安心材料で。監督とこんなに一緒に時間をともにする経験がなかったこともありますし、この先もお二人のことはずっと覚えていると思いますね。

正直、なぜ選ばれたのかが全く分からなくて……。「なんで選ばれたんですか?」って直接伺った時に、「自分のことを可愛く思っていないから」って仰られて。女優さんってやっぱり、ある程度の自信があったり、自分をどう表現するかをしっかり考えられている方が多いですよね、当たり前ですが。ただ、その時の私は、今日の『AKANE MAGAZINE』の撮影の時みたいに、ちゃんと立つこともできず、もう棒立ちみたいな……感じだったので(笑)。『グラスハート』の劇中でも写真を撮るシーンで、本当に一人だけ棒立ち。「そういう姿が、客観的に見て可愛く見えるんじゃないかな?」って思っていた、というのを言ってくださって。そこでようやく、「あ、私はこれでいいんだ」って思えて。佐藤健さんも、どう『西条朱音』が魅力的に見えるかについて、たくさんアドバイスをくださいましたし、私だけのシーンの撮影も見に来てくださったり。お忙しくて現場で会えない日が続いたら、前日に台本を見て、「ここは分かるよな、こうだよな、そこは分かるか?こうだよな」みたいに、本当に寄り添ってくださって。私を含め、役者全員に優しいというか、オーバーな言い方かもしれないですが、命をかけてこの作品を良い作品にしたい、という熱量がいつもあって。『グラスハート』に出会って、撮影を通じて、たくさんのことを学ばせていただきました。

めちゃくちゃ個人的なやつでいいですか?小学校の時に住んでいた場所が、丘の上にあるんです。そこに公共グラウンドがあって。夜になると、星がたくさん見えて。ひさしぶりに帰って、そこに立ち寄ると、びっくりするくらい綺麗で、なんか感動しちゃって……。昔から好きな場所だったのですが、今でも大好きな場所です。

おにぎりです!YouTubeで、めちゃくちゃおにぎりを美味しそうに食べる人が何人かいて。日本の朝食を食べるというか、ASMR的な表現も含めて、その映像を見るのが大好きで。具材は魚類、明太子。おにぎりではないですが、納豆巻きも好きです。

建物とかでもいいですか?私、昭和という時代がすごく好きなんです。東京の下町とかもそうですが、古い商店街もですし、土壁や木材だけでできている古民家とか、そういった建築を見るのが好きで。あと、昔の東京の写真と見比べて、「この場所は昔こうだったのか」と、打ち合わせをしながらちょっと歩いてみたりするのが好きで。生きたことがないからこその、時代への憧れがあって。そんな日本の文化というか、時代感がとても好きです。きっと、生きてきた人の熱量が今よりもすごくて、いろんな意味で、より人間らしかったんじゃないかな、という意味でも、なんかいいなって。
あ、あとは、岐阜の下呂温泉に行った時に、陶芸体験をしてみたんです。人間国宝に選ばれた陶芸家さんの血を継いだ先生が教えてくださって。当時は、土そのままというか、茶色い器しか作れなくて、そこから陶磁がいつ、どう作られたか、日本の茶器にはどう影響を与えていったかなど、中国での歴史から、日本の江戸時代の話など、深く陶芸について教えてくださって。日本でも、それこそイギリスでも、使わなくても茶器や食器を揃える文化とか、お金持ちの発想かな、と思っていたことにも、いろいろと文化や歴史があるんだなって知ることができて。結果、そこで自分が作った花柄の小皿は、全然へたっぴでしたが、陶芸だけでもこんなに奥が深いんだ、自分でも少し調べてみたいな、と思えるような経験ができたことが楽しかったです。

前のめりだったなあって思いますね。あとはまあ、客観的に見て、絶対に田舎から出てきただろう、という風貌だったと思いますね……。うん。ただ、素直でピュア。まっすぐ、何とか前を見て頑張っていた気がします。

いい意味で、という前提ですが、人の苦い部分、マイナスな部分を徐々に知ってきているなと。昔の私だったら、「そんな大人にはなりたくない」って言うかもしれないけれど、今の私からしたら、自分自身にもそういう部分があって。ただ、感情を含め、役者としてその方が面白いし、人間として、いろんな経験をした方が人生は奥深いと思うので。今、もしかしたら辛い経験もあるかもしれないけど、おばあちゃんになった時に振り返ってみると、結果、今の自分の方がいいなって思えそうだなと。


俳優 宮﨑 優(YU MIYAZAKI)
Instagram @u_miyazaki_official/


FASHION
〈RED〉
coat ¥29,700 by PERNA / Auntie Rosa
knit ¥44,000 by TEECHI
one-piece ¥25,300 by iki / BAUENZ
globe ¥41,800 by KAKAN
mules sample product by G.H.BASS / G.H.BASS TOKYO
tights by stylist’s own

〈NAVY〉
jacket ¥79,200 , hooded vest ¥50,600 , skirt ¥52,800 all byKAYLE
tie shirts ¥67,100 by pelleq
arm cover ¥19,800 by Pasterip
ear cuff (right) ¥18,700 by Aulu. , earcuff (left) ¥21,780 by NARRATES ,
ring ¥26,400 by Naotokojima / all by
unigem
boots sample product by Jalan Sriwijaya / Jalan Sriwijaya nihombashi
socks by stylist’s own

STAFF
Photographer : KOTOKA IZUMI(IN Inc.)
Hair & Make up : KYOHEI SASAMOTO(ilumini.)
Styling : KANNA MURAMATSU
Edit & Text : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)

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