大原優乃「お芝居に興味を持ったきっかけは写真を撮っていただいている時でした」2026年秋号インタビュー

INTERVIEW

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大原優乃「お芝居に興味を持ったきっかけは写真を撮っていただいている時でした」2026年秋号インタビュー

普段引き出していただくことのない雰囲気だったので、とても新鮮でした。大人っぽく洗練された感じはありつつ、アイラインやマスカラを一切していなかったり、爪もナチュラルなままだったり、作り込みすぎない部分もあって。そういう抜け感を、スタイリングや写真からも感じていました。そのおかげで、私も表情を作りすぎずに楽しめた気がします。

私は日焼けしやすくて、もともと肌がすごく白いというわけではないので、自分の肌色に合わせるメイクが多くなりがちですね。中でも少し青みピンクを入れるメイクが好きです。

一郎は頼りになる部分もありますがいろいろなことを背負ってしまいがちで、それを陰ながら支えている存在が真奈美です。うっかり屋で天然なキャラクターでもあるので、この作品の中で真奈美が出てきた時は、観ている方がホッとできるような、肩の力を抜いて見られる役柄にしたいなと思っていました。現場では、主演の倫太郎くんや吉川(鮎太)監督とともにつながりを丁寧に確認しながら進めていて。見落としているところがないかどうか、何度も話し合いました。真奈美は一郎たちのタイムリープに気付いていないんです。そこはうまくお芝居にも活かせたらと思い、一郎がタイムリープに気付かれないように頑張っているシーンでは、テンポ感や間を大切にしました。作品の構造上それぞれの主観が変わることも多く、演じている時は混乱したこともありました(笑)。完成した映画を観た時に「そっか、こうなっていたんだ」と思う部分も多かったです。

作品によって違いますが、衣装や音楽から受け取るものは特に大事にしています。「この子はどういう音楽を聴くんだろう?」と考えることもあり、以前、妊婦さんを演じた時は母性を育てることをイメージしながらプレイリストを作って聴いていました。AIさんの「ハピネス」や、宇多田ヒカルさんの「あなた」などが入っていたと思います。台本がすべてではあるけれど、そこに書かれていない瞬間を埋めていく中で、音楽を通して感情を探っている気がします。私にとって、音楽はすごく身近にあるもので。朝、身支度を始める瞬間から流しているくらい、常に聴いています。

撮影中の今の段階でも、役としてのポジションがいい意味で曖昧なんです。私自身も、分かっているようで知らされていない部分があることを感じながら演じています。1話ずつ台本をいただき結末を知らずに撮影を進めているので、毎回台本を受け取るたびに解釈しているような状況で。手探りですが、そうやって探っていく感じもまた面白いです。ラブサスペンスというジャンルなので、梨花の中に、どこまでサスペンス性を出すか、監督が現場で足し引きしてくださっていて。「そこまで出していいんだ」と思うこともありますし、これからどうなっていくか楽しみです。

違いはありますが、つながっている部分も多くあると思います。写真の時も、できるだけ自分というものを映していただきたいと思っていますが、どこか演じている部分も必ずある。写真は瞬間的にポーズを変えていきますが、お芝居をする上でも、とてもいい引き出しになっていると思います。写真でも自分が惹かれるのは、表情や雰囲気に「素敵だな」とキュンとする瞬間なんです。そういう瞬間が切り取られた写真は印象に残るので、ひとつでも多く残していきたいです。10代の頃から撮影は身近なもので、寝ている時やすっぴんのまま現場に入る瞬間、食べている時まで撮られているような、今思うとすごい環境で育ててもらいました(笑)。どの瞬間を撮られても平気だという感覚は、そこで身についたのかもしれないです。お芝居の時もそうで。「カメラがここにあったら、今、こう見えているだろうな」という感覚は、写真から得ています。そもそもお芝居に興味を持ったきっかけも写真を撮っていただいている時で。写真の撮影にも「今日はこういう感じで撮りたいです」という空間や設定があり、そこに自分が寄せていく感覚がある。そこに気付いたことで、お芝居にも興味が湧いてきたんです。

雑誌『ar』さんが中心となって制作してくださっているのですが、甘い世界観になりそうで、編集長から「胃もたれ注意」という肩書きをいただきました(笑)。普段の撮影では、ナチュラルに撮っていただくことが多く、振り切って何かの世界観に浸るような企画はなかなかなくて。撮影はこれからなのですが、すごく楽しみです。最近は、自分がなりたい身体に向けてボディメイクも進めているので、ボディに特化したページも多くできたらいいなと考えています。情報フォトブックのような要素もあるので、言葉も大事になりそうです。

10代から20代にかけては、求めていただく自分でいたいという気持ちがありました。探っていく中で、いろいろなリアクションに、時に気持ちを揺さぶられながらも(笑)、向き合い続けてきたんです。でも最近は、自分が「こういたい」と思う自分、自分の理想を目指す段階に入ってもいいのかなと思い始めていて。そう考え始めたら、楽しんで突き詰められるようになりました。具体的には……縛られすぎずにいたいです。お芝居においても、年齢を重ねることでいただく役の幅が広がっているのを感じていますし、自分らしいものを大事にしながら、いい意味で裏切り続けられるような表現がしたいです。いただく役もご縁だと思っているので、自分でも「この役をオファーしてくださるって意外だな」と思うことがありますが、そういう時こそやりがいも感じます。自分にできる表現を、ひとつでも多く残していきたいです。

私という人間を生かしてくれるものだと思っています。仕事でもプライベートでも、いろいろな浮き沈みがありますが、表現している瞬間は無我夢中で自由にいられるんです。いいスイッチになっていて。10代の頃から、常にオンになりがちでしたが、最近やっと、休みの日にしっかりオフにすることの大切さが分かってきて、少しずつそうできるようになってきました。遠出をすることが多く、それが切り替えになっているのかもしれません。滝を見に行くなど、少しアクティブに過ごすこともあり、東京から離れるだけでもリフレッシュできる気がします。


俳優 大原優乃(YUNO OHARA)
Instagram:
@yuno_ohara


costume
・Green
knit ¥50,600 by babaco、dress ¥59,400 by ANTHEM A、knit scarf ¥41,800 , arm warmers ¥19,800 all by KAYLE、ear cuff ¥275,000 by KAJA BIJOUX
・Yellow
coat ¥79,200 , dress ¥39,600 , skirt ¥31,900 all by Umnet、tops ¥24,200 by AOIWANAKA、shoes ¥56,100 by BEAUTIFUL SHOES / AUTHENTIC SHOE&Co.、socks by stylist’s own

staff
Photographer : KYOSUKE AZUMA
Hair & Makeup : TOMOKO OKADA
Stylist : KANNA MURAMATSU
Director : SATORU SUZUKI
Text : AYAKO UENO

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