Interview with YUI NARUMI
『AKANE MAGAZINE』創刊準備ビジュアル2ndには俳優 鳴海唯さんが登場。役者を目指すきっかけとなった作品との出会いと、新らしいカタチでの再会。そして来年公開『テミスの不確かな法廷』(NHKドラマ10)へ臨む今の気持ちとは。
『AKANE MAGAZINE』についてどう思いましたか?
ちゃんと日本の文化とか歴史とか、誇りを持って世界に発信していく。海外の文化を取り入れてメディアとして運営することも素晴らしいのですが、日本の文化で勝負をしていくというコンセプトがとてもかっこいいなと思いました。私自身も日本の俳優として、日本の作品に出て、その作品が世界に届いたらいいなと考えていますし、そういった自分のマインドと通ずるものがありました。
ありがとうございます。別に日本が外国に負けてらんねえっていう感覚よりは、意外とまだまだ身近にもイイものもあるよねというところに、フォーカスが当たったり、価値が再確認される時代かなとも思い。改めての質問にはなりますが、今年、何歳になりましたか?
27歳です。生年月日で言うと1998年、5月16生まれです。
役者としてこの業界に入ったのは、ちょっと遅かったですよね?
はい。7年前なので、2018年ですね。
過去何度も聞いてしまっていますが『AKANE MAGAZINE』では初めてということ改めて。一回、進学しましたよね?
関西の大学に行って、そこで舞台全般のことを学べる学科に入りました。入ってからすぐに映画『ちはやふる』のエキストラの募集が関西であって、応募して参加したんです。当時の私は座学で学ぶよりも、実践してお芝居を学びたいという想いがあって。そんな思いから、『ちはやふる』でエキストラに参加した時、プロの俳優の方々がお芝居している現場を初めて見て「このままでは自分の夢は叶えられないかもしれない」と焦燥感にかられました。そこから、いても立ってもいられなくなり、大学を辞めて兵庫から東京に上京し、養成所に入りました。そこでお芝居というものを学んで、役者としてスタートしました。
そこからの活躍については今日はカットしようと思うのですが。『ちはやふる』のエキストラで、そっち側に行きたいっていうところからいろんなご縁があって、今年の4月でしたよね、ドラマの『ちはやふる-めぐり-』に参加したのは。
はい、対戦校の顧問役として出演させていただきました。『ちはやふる』という作品は、私が俳優になったきっかけを話す際に絶対欠かせない作品で、エキストラに参加したというエピソードをインタビューではよく話していて。スポットでの出演でしたが、こんなご縁はなかなかない、という思いから参加させていただきました。自分が『ちはやふる-めぐり-』に出演したことが、当時の自分と同じように、夢を追いかけることを諦めかけている人たちに、ちょっとでも勇気を与えられるようなきっかけになればいいなという思いでした。
役者として活躍の幅を広げられてきた中で、それでもやっぱりあのドラマに繋がったことっていうは大きなエピソードだった?
そうですね。『ちはやふる』という作品は私にとって特別なので……。裏話ですが、ドラマを制作されると知った際に、事務所の方に「出演者じゃなくても何かの形で関わりたいです!」と言いました。作品への思い入れがあったので、とても感慨深かったですね。

今日は12月某日。鳴海さんにとって2025年、なんとなく振り返ってみてどんな1年でした?
今までで1番、多くの作品に出演させていただけた年でした。朝ドラ『あんぱん』を春先に撮っていたのですが、そこからしばらく、いくつかの作品に参加していたので、いつもよりあっという間で気がついたらもう今年が終わってしまう。その仕事のスピードにまだ追いつけずに混乱している自分もいます。
『あんぱん』含め、『シナントロープ』、『アフター・ザ・クエイク』もそうだし、より役者としての質が求められるような作品に多く参加されていたなと。ここまでしっかり培ってきたもがあり、さらに上のステージが見えてきたとか、さらに成長しなきゃいけないなという欲が生まれてきたかとか、そこら辺の気持ちを教えてもらえるかな?
そうですね。それこそ今撮影中のドラマ『テミスの不確かな法廷』(NHKドラマ10)の話になるのですが、初めてヒロインというポジションを任せていただき、それはきっと制作の方々からすると、ある種のチャレンジでもあったと思います。だからこそ必ず期待に応えたいと思いました。ただ、作品に入るまで、私にはできないかもしれない……という想いが芽生えてしまう瞬間が何度かあって。そういった意味では、今までと違うプレッシャーを感じましたし、体調管理もより一層気をつけるようになりました。俳優として作品に携わることへの心構えが、またひとつ大きくなった気がします。
以前に、急激に仕事の質や量が増えたことによって、自分の中でも混乱したというか、役への向き合い方もためらい的なことなのかな? どこまでやっていいかとかも含めて迷いがあって、演技のワークショップへ自主的に行ってみたりして、整頓したっていう風に話してくれたと思うのだけど。『テミスの不確かな法廷』に向かう時は、揺れる気持ちの中でも、スムーズに入れた感覚はありますか?
正直、最初は不安でいっぱいでした。弁護士について1から学ばなければいけなかったので、その準備をする段階で、自分の中に取り入れる知識の取捨選択に時間がかかりました。裁判を傍聴をしに行ったり、弁護士の方のエッセイを読んだりしながら台本を読み込んでいきました。ただ、どんな現場でも100%自信を持って入れたことはないかもしれません。
今回の役どころを教えてもらえるかな?
『⼩野崎乃亜』は、ある事件をきっかけに東京の大手弁護事務所をやめて前橋にやってきた若手弁護士です。刑事事件において起訴有罪率99.9%を誇る検察に弁護士の勝ち目はないですが、松山ケンイチさん演じる裁判官の、安堂とともになら突破口を見つけられるかもしれないと彼に近づき、事件解決に奮闘していく女性です。
⼩野崎はすごく正義感が強いんでしょうね。検事ももちろん正義感が強いじゃないですか。正義と正義のぶつかり合いの中で、きっと裁判官がその中で光というか、解決策を探っていく?みたいな。そこの検事との掛け合いって、この作品の中ではどういう見せ方なのかな?
物語の序盤は度々衝突します。ただ、弁護士も検察も裁判官も視点は違いますが、『正しいことがしたい、真実を明らかにしたい』という想いは同じで。物語が進むにつれてその想いがリンクしていきますが、時にぶつかってしまう。そういった一筋縄では行かない関係性がとてもリアルに描かれていると思います。
鳴海ちゃんって、ちょっと長めの付き合いだからそう思うのかもだけど、弁護士役、なんか性格上合ってそうな気がするんだよね(笑)
確かに、あっている気がします!(笑)

元々正義感が強い?部分もある。いいところはいいと認めるし、これはさすがに良くないって線引きもしっかりあるようなイメージで。どうでした?まだ撮影は折り返しだとは思うけど、弁護士を演じるというのは。
弁護士はずっと挑戦してみたかった役柄だったので、お話をいただけた時は本当に嬉しかったです。裁判では難解な言葉を流暢に話すので、大変なことは多いですが、その分やりがいを感じています。弁護士は人の人生を左右する瞬間に立ち会う職業なので大きな責任感が伴いますが、⼩野崎の中に流れている心情としては、私自身とリンクする部分があります。自分が思い描いていた理想と現実のギャップに苦しめられたり、良くも悪くも大人になりきれなかった小野崎がいて、大人な人たちは「もうちょっと上手く生きなよ」と言うけれど、どうしたって、上手く生きれない。その葛藤は、私自身も持ってる部分があるので。違和感を感じることなく、役に寄り添いながら演じることができていると思います。
いわゆる法廷モノのテンポのいい掛け合いもあれば、そういった、誰もが経験するようなムズムズ感とか、ヒューマン性も、没入までいかなくても「あー、私もこう思う!」みたいなことを、割と近い距離感で感じられる感じなのかな?
そうですね。事件の謎が解き明かされていく爽快感もありながら、特性をもった裁判官の安堂と関わっていく人たちの人間模様がさまざまな視点で描かれていくので、法定ものでありながら、共感性の高い作品になっていると思います。
ありがとう。今から観るのが楽しみになりました!最後の最後で置きにいった質問で恐縮ですが……2026年の抱負はあるかな?(笑)
あります!(笑)。2025年はありがたいことにたくさんの作品に参加させていただけた年だったので、2026年も引き続き、挑戦していきながら丁寧に作品に向き合っていきたいです。映画、ドラマ、舞台、など、表現の世界は様々ですが、私は自分が面白いと思えて、ワクワクするものであれば、どういったジャンルでも垣根はないと思っています。なので、自分の心に素直に、好奇心の赴くままにお仕事を続けていけたら嬉しいです。
俳優 鳴海唯(YUI NARUMI)
Instagram @narumi_05
X @Narumi_manager
FASHION
knit ¥48,400 by KAYLE
dress ¥220,000 by KAKAN earcuff ¥16,000 by DAUGHTERS JEWELRY / DAUGHTERS JEWELRY PR(TEL 080-8701-0094)
ring ¥22,000 by Third Reasons / studiolab404.com
shoes ¥58,300 by KATIM
others stylist’s own
STAFF
Photographer : HINATO NISHITANI
Hair & Make up : MISUZU MOGI
Styling : AYANO NAKAI
Edit & Text : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)