ブランドのあゆみ 雪肌精〔せっきせい〕-2
品格あふれる美しいブルーボトルに、凛とした存在感を放つ象徴的な漢字ロゴ。誕生以来、長年にわたって多様な肌悩みに寄り添ってきた「薬用 雪肌精」は、時代や性別、国を超えて多くの人々に愛されている。地球の恵みを余すことなく丁寧に活かしながら、サステナブルな進化を重ね続けるロングセラーアイテムの、魅力と秘密を紐解いていく。
あらゆる年代に愛されるブランドへ 1993-
世界中で支持されるロングセラーアイテムに
雪肌精は、発売後すぐに大きな反響を得られたわけではなかった。しかし、店頭での丁寧なカウンセリングや口コミ、日やけや雪やけ後のボディケアへの活用などを地道に続け、着実にファンを増やしていった。1993年には薬用化。さらに手のひらサイズのミニミニボトルが登場すると、気軽に試せることから愛用者が急増した。現在は15の国と地域で発売されており、雪肌精(化粧水)の累計出荷本数は6,900万本(※)を突破している。
※発売から2024年11月末時点。各サイズ品・限定品を含む。


手頃で試しやすいお試し用のミニミニサイズを限定販売(24mLで¥500)し、これが大ヒット。大人だけでなく、学生からの支持も得て雑誌などで多数取り上げられた。
雪肌精の環境保護活動
雪肌精は2009年より、キャンペーン期間中の売り上げの一部を環境保全活動に充てる“SAVE the BLUE”プロジェクトをスタート。当プロジェクト発足時の販売企画担当者が沖縄県のサンゴ養殖者のもとに出向き、海に潜ってサンゴの植林活動を手伝ったことから始まった。以降、ビューティコンサルタントや取引先なども植林に参加する「サンゴ留学」など、ユニークな活動を展開。現在は日本をはじめ、10の国と地域でそれぞれに合った環境保全活動に取り組んでいる。
「雪肌精は、自然の恵みをいただいて成り立っているブランド。40年前のブランド誕生時から、自然と調和する在り方を模索してきました。地球からいただいた恩恵をしっかりと還元するため、原材料のひとつであるハトムギのもみ殻の再利用や、容器回収プログラムなども並行して実施し、サステナブルな社会の実現を目指しています(塩島さん)」

※2009年度から2024年度までの、累計サンゴ植え付け本数:20,976本/面積:127,360,145㎠(サンゴの成長には環境によるバラつきがあり、実際の総面積・本数とは異なる場合あり)
ブランド初の大型リニューアル
誕生から40年目を迎える2024年、雪肌精は初の大型リニューアルに踏み切った。着手から製品化まで、16年の歳月を要したコーセー独自の美白・肌あれ防止有効成分である“甘草由来有効成分 W-グリチルレチン酸ステアリル”が、国内で初めて承認されたのだ。新配合の有効成分は、透明感を阻害する肌内部の2つの滞り(メラニンの滞りと肌あれの滞り)を防ぎ、美白と肌あれ防止を同時に叶えることで、うるおって、ワンランク上の透明感にアプローチする。
「歴代研究員の情熱を大切に引き継ぎながら、長い歳月をかけてようやく叶えられたリニューアルです。すべてを刷新するのではなく、積み重ねられた歴史を継承することを念頭に、慎重に企画開発を進めました(塩島さん)」

雪肌精BLUE誕生とこれから 2025-
心身の調和と美の循環を目指して
2025年5月には、人と自然の調和を目指し、美しい環境を叶えるシリーズ“雪肌精BLUE”が新たにデビュー。カウンセリングや香りによるメディテーション、サステナブルな取り組みなども含め、肌、からだ、心、すべてに自然の恵みを吹き込む新時代のコンセプトを掲げている。雪肌精BLUEの指す“美しい環境”とは、地球の在り方だけではない。スキンケアを通じて自分自身を喜ばせ、整え、慈しむことで得られる健やかなマインドセットのことでもある。
「雪肌精BLUEをはじめとし、他シリーズもすべて東洋発想の視点から“美しさの巡り”に着目していることに変わりはありません。肌だけでなく、心も丁寧に磨き育むことで、その人自身が本来持っている輝きを継続的に引き出すことを目指しています(塩島さん)」。
たった1本の化粧水から始まった雪肌精。それはすでに美容の枠を超え、私たちのライフスタイル全般、そして自然環境に至るまで、包括的に寄り添い、導いてくれる存在へと進化した。今後も止まることなく歩みを重ねながら、私たちの美しく健やかな日々を支え続けてくれるだろう。


ジェンダーレスでスタイリッシュな雪肌精BLUE パッケージ。積み重ねると瓦のように見えるユニークなフォルムが特徴的。世界3 大デザイン賞に数えられる「iF デザインアワード2026」をはじめ、 Red Dot Award の「Bestof the Best」、さらに国際的に権威あるパッケージデザイン賞のひとつ「Pentawards」も受賞。
Text & Edit: Shiho Tokizawa