山谷花純「この仕事を続けてきた意味を感じるようで、とても感慨深かったです」2026年夏号インタビュー

INTERVIEW

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山谷花純「この仕事を続けてきた意味を感じるようで、とても感慨深かったです」2026年夏号インタビュー

『AKANE MAGAZINE』の撮影はいかがでしたか?

日本の古き良き文化が失われつつあることを感じていたので、それを未来へ残そうとする、その心意気に感動しました。こうして関わらせていただけたことが、とてもうれしいです。現場の空気も和やかで、リラックスして臨めました。なんだか映像作品の撮影に近い感覚で、いろいろな表情を引き出していただけたように思います。

普段は役者のお仕事が多いと思いますが、こういった撮影のお仕事も好きですか?

好きです。モデル志望でこの世界に入ったということも一つありますが、根本的に写真が好きなんだと思います。写真って、その瞬間を切り取って、残っていくものでもあるじゃないですか。みんなで共有した思い出を残していけるものだから、好きなのかもしれないです。それは、この『AKANE MAGAZINE』が、「日本の魅力を雑誌という形で残していく」ということとも、どこか通じる部分があるように感じました。

『AKANE MAGAZINE』は、日本の文化や風景も大切にしています。山谷さんが日本で好きな場所はどこですか?

京都です。撮影で長期間京都に滞在する機会が何度かあって。街を歩いているだけで風情を感じますし、みなさん温かく迎え入れてくださる。あとは、時代劇の撮影でご一緒する着付け師の方が綺麗に着付けてくださったり、結髪の方の手際が良かったり。そうしたひとつひとつの技に、積み重ねてきた歴史を感じます。

山谷さんは着物を着る役を多く演じられていますね。役作りで意識していることはありますか?

所作をどれだけ自然に見せられるか、ということをすごく意識しています。普段の生活で着物を着る機会はあまり多くないですが、例えば食事をする時に綺麗に指をそろえてお茶碗を持つなど、ちょっとした動作に普段から気を配るようにしています。そうして自分の体に染み込ませていく作業を、ここ数年、ずっと続けています。最近は意識せずにできるようになってきていて、それは積み重ねてきたおかげだなと思います。

作品ごとに生きる時代や役柄が変わる中で、ご自身の中で大切にしている仕事への向き合い方はありますか?

以前は、プライベートの時間も含めて、役や作品と一体化しながら向き合う感覚が強かったんです。ただ、キャリアを重ねるにつれて、ありがたいことに同時進行で複数の作品に参加させていただくことも増えてきて。その頃から、役や現場での心持ちはきちんと現場に置いて、家に帰る。そういう切り替えを大切にするようになりました。作品を掛け持ちしている時は、作品ごとに違うアーティストの曲を聴きながら現場へ向かいます。そして帰る時には、歌詞のない音楽を聴く。耳から入る音で、気持ちを切り替えています。

写真集『遠距離、現在此。』が発売されました。見どころを教えてください。

2026 年の 12 月に 30 歳を迎えるので、今年は 20 代最後の節目の年でもあります。18 年間このお仕事をさせていただく中で、やっと辿り着いた今の自分を、一冊に詰め込むことができたと思います。役を身に纏っていない、等身大の私を見ていただけたらうれしいです。

小豆島で撮影されたそうですね。

ロケーションはいくつか候補があったのですが、小豆島は、小学6年生の時に初めてセリフをいただいた作品の撮影で訪れた場所なんです。初めて親元を離れて行った場所でもありました。当時は「暑い!海が綺麗!」と、どこか旅行のような感覚で。でも、30歳を目前にしてもう一度訪れたら、自分はどんな気持ちになるのだろう、と。18年ぶりの小豆島は、懐かしさもありながら、時間の流れとともに街並みが少しずつ変わっているところもあって。ゆったりと時間が流れる、不思議な非日常の中で、自分自身と向き合うことができました。仕事を通してまたこの場所に戻ってこられたことも、この仕事を続けてきた意味を感じるようで、とても感慨深かったです。

そして9月には、映画『ホーム スイート ホーム』の公開も控えています。どのような物語なのでしょうか?

八村倫太郎さん演じる代々続くお煎餅屋の三代目・植木一郎のもとに、ある日彼の息子と孫がタイムスリップしてくるんです。そこからひょんなことをきっかけに、三人で過去へ向かい、そこで前田公輝さん演じる若き日の二代目・植木耕太郎と出会います。そして家族の危機を解決していく……という物語です。私は耕太郎の妻・良子を演じています。少し頼りない夫を引っ張っていく、たくましい女性です。

演じられてみていかがでしたか?

良子は平成初期を生きる人物なので、その時代の衣装を着るのが久しぶりで楽しかったです。原作が舞台作品ということもあってか、撮影では数分間の長回しのシーンもたくさんありました。だから映像作品を撮っているというより、舞台作品を演じているような、体力を使う現場でした。

どのようにこの作品を楽しんでもらいたいですか?

ジャンル分けするなら、ファミリーコメディドラマ。たくさん笑っていただきたいですね。血のつながりが作品のテーマにもなっているので、親子で観ていただくのもいいかもしれません。

最後に、2026年も半分が過ぎました。下半期はどのような時間にしていきたいですか?

上半期は、プライベートを充実させることができました。友人と海外旅行へ行ったり、家族と母の日を過ごしたり。その中で、私はひとりの時間が大切なタイプだと思っていたのですが、誰かと一緒に過ごす時間も、同じくらい大切なのだと気づくことができました。上半期はプライベートをしっかり楽しんだので、下半期はお仕事を充実させたいです。役者のお仕事はもちろんですが、今日、撮影に参加させていただいて、改めてポートレート撮影の楽しさを感じました。こうした役者以外のお仕事にも、精力的に挑戦していきたいです。


俳優 山谷花純(KASUMI YAMAYA)
Instagram:@kasuminwoooow


costume
・Blue
shirt ¥19,800 by MIDIUMISOLID
wrap tube top ¥29,700 by KAYLE
skirt ¥39,600by ZUCCa
ear cuff(right) ¥12,100 , ring ¥17,900 all by AFFECT (LUCKY & CO.,LTD.)
ear cuff(left) ¥26,400 by ENEY / ENEY MATSUYA GINZA

・Purple
blouse ¥41,800 by ZUCCa
short dress ¥46,200 by KAYLE
skirt ¥38,500 by BELPER
earrings ¥18,150 , ring(right) ¥29,800 all by AFFECT (LUCKY & CO.,LTD.)
ear cuff ¥26,400 by ENEY / ENEY MATSUYA GINZA
sandals ¥49,500by KATIM

staff
Photographer : HINATO NISHITANI
Hair & Makeup : TOMOKO OKADA
Stylist : KANNA MURAMATSU
Director : SATORU SUZUKI

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