剛力彩芽「まだ見ぬ役、表現を求めて」創刊号特別インタビュー
まず『AKANE MAGAZINE』のコンセプトを聞いて、どう感じられましたか?
ここ数年、私自身も「日本の良さや魅力を伝えていきたい」という思いが高まっていたので、同じ気持ちだと勝手に嬉しくなりました。しかも、雑誌というのがいいですよね。私も雑誌を読んで育った世代なので、“紙の良さ”というものは絶対にあると思っています。それに、このデジタルの時代にあえて紙媒体で発信していくという試みが、本当に素敵です。
嬉しいお言葉、ありがとうございます。2月某日に撮影しています。2025年を振り返ってみて、剛力さんにとってどんな一年でしたか?
上半期は舞台、下半期は映像作品と、はっきりと分かれていた一年でしたね。年明けすぐの舞台『No.9-不滅の旋律-』、私は3度目の参加でした。何度も出演させていただける作品があるのは、本当にありがたいことです。その後も、単独では初の主演を務めさせていただいたり、大ベテランの方々とご一緒したり……。そして、下半期。ドラマ『良いこと悪いこと』(日本テレビ系土曜ドラマ)は久しぶりのゴールデンタイムの作品でした。いわゆる“考察物”の作品は初でしたが、周りの方やSNSでの反響をダイレクトに感じられて嬉しかったです。30代になっても、まだまだ新しいことに挑戦させていただけているなという実感のある一年でした。
外から見ていても、本当に幅広い立ち回りをされていましたね。舞台、映像と、現場によって入り方も違うと思いますが、そのバランス感はどのように保っていますか?
30代に入ってから、ちゃんと休んでケアをすることや、自分の時間を確保することの大切さをすごく感じていて……。そういう気付きもあって、10代、20代の頃とは仕事の向き合い方も変わってきています。昔すごく忙しかった時期を経験しているからか、今はお仕事に対して「大変だ」という感覚はあまりないんです。ただ、映像作品では主演からまた違うさまざまなポジションの役が増え、昔とは違うプレッシャーを感じるようになりました。「ちゃんとやらなきゃ」というより、「自分はどういう風に、この現場にいるべきだろう?」という別の緊張感というか。でも今は、本当に楽しく、まんべんなく自然体で、やりたいことに挑戦させていただけている感覚です。良くも悪くも、少し余裕が出てきているのかな。なんだかちょっと寂しい気もしますけどね(笑)。
若くして座長を務めていた頃は、やはり不安もあったり?
あの頃は無知だったからこそ、何も考えずにできていたところはありましたね……。でも、それも強さだったなと今は思います。私はもともと周りを引っ張っていくタイプではなく、「みんなが楽しい現場を作りたい」という思いがベースにあって。そのスタンスは未だに変わっていません。

5月の舞台『四畳半神話大系』では『羽貫さん』役で出演されますが、こちらはどういった経緯で決まったんですか?
脚本・演出のヨーロッパ企画の上田誠さんとは、映像作品で何度かご一緒したことがあって、今回お話をいただきました。ここまで本格的に上田さんの作品に参加させていただくのは初めてで、やっと……。念願でしたね。上田さんがシリーズ構成と脚本をされたアニメ版の『四畳半神話大系』を観たんですけど。まあ、いい意味でぶっ飛んでるんですよ(笑)。上田さんご本人も「舞台化は無理だ」とおっしゃっていた作品なので、どうなるのか全く未知数です。しかも私自身、ヨーロッパ企画さんの作品が大好きで舞台も観に行っていたので、「あの面白さ、私にできるかな?」ってちょっとドキドキしています。どんな風になるのか全然想像がついていませんが、だからこそ挑戦ですね。
楽しみですね。9月には『メイジ・ザ・キャッツアイ』が再演されます。初演に続き『来生愛』役として、藤原紀香さん、高島礼子さんと三姉妹を演じられますね。カンパニーの空気はどんな感じですか?
楽しいです!紀香さんも礼子さんも、明るくて、ちょっと天然なんですよ。三女役の私がなんだかんだ一番しっかりしていて、本当に作中の三姉妹の雰囲気のままです(笑)。カンパニー全体の仲も良いです。舞台の上ではハッピーな空気なんですけど、仕掛けが多いので裏ではみんな必死に走り回っていて。その中でお互いに声を掛けたり、鼓舞し合ったり。またあの空気に触れられるのは、本当に嬉しいです。
“一つのチーム”っていう感覚があるんですね。今回は福岡・東京・大阪3拠点を回りますが、意気込みを聞かせてください。
前回は東京だけだったので、このカンパニーで各地を回ったらどうなるのか、すごく楽しみです。初見の方に楽しんでもらいたいのはもちろん、今回は再演なので、また観にきてくださった方に「やっぱり面白かったね」って言ってもらいたいですね。
キャッツアイ、『お終活』シリーズなど、長年活躍されているベテランの方々とご一緒される機会も多いと思います。そういった現場ではやはり学ぶものがありますか?
それはもう、たくさんあります。お芝居はもちろんですが、現場での振る舞いや、スタッフさんとのコミュニケーションの取り方も。私もゆくゆくはそういう立場になっていかなければならないので、間近で見させていただける環境はすごくありがたいです。

数あるお仕事の中で、剛力さんが舞台に立ち続ける理由はどこにありますか?
やっぱり、板の上が好きなんですよね。お客さんと直接会話はできないけれど、その時、その場にいる人たちとしか生まれない空気って絶対にあって。その瞬間を共有している感覚がすごく好きなんです。同じお芝居をしていても、二度と同じものは生まれませんから。それに、公演期間中に「今日のあの部分、明日はこうしてみよう」と、毎日少しずつ自分をブラッシュアップしていく作業も好きで。繰り返しやり続けられる点も、舞台に惹かれる理由の一つかもしれません。
では、最後に。2026年は役者、表現者としてどういったところを頑張っていきたいですか?
2024年に『極悪女王』で女子プロレスラーの役を演じたことで、まだまだやってみたい役がたくさんあることを感じました。だからこそ、選り好みせず、自分がワクワクするものに参加していきたいですね。あとは、自分から発信できるものを作っていきたいと考えています。昔は自分の言葉で何かを発信するのが苦手だと思っていたんです。だから、モデルやお芝居、ダンスも含めて何かを通すと色々な表現ができたんです。今も変わらず大好きなことですが、これからは“剛力彩芽”としてどんな表現ができるのか挑戦したいし、そういう場を作っていきたいです。
俳優 剛力 彩芽(AYAME GORIKI)
Instagram:@ayame_goriki_official
costume
・Sheer
tops ¥19,800 , dress ¥30,800 all by kotohayokozawa
earcuff ¥49,500 by mi luna
earring¥168,300 , ring (right hand index finger) ¥170,500 , (middle finger each) ¥167,200 , (left hand index finger , up)¥198,000 , (middle finger)¥220,000 all by bororo
ring (left hand index finger , down)¥45,100 by ARTIDA OUD
・Cream
shirt ¥47,300 by RUMCHE
hat ¥15,400 by La Maison de Lyllis
earcuff (right) ¥44,000 , necklace (gold)¥59,400 , ring (left hand index finger)¥77,000 , (middle finger , up)¥22,000 all by ARTIDA OUD
earcuff (left)¥31,900 , ring (right hand ring finger) ¥32,450 , (left hand middle finger , down) ¥28,050 all by PLUIE / PLUIE Tokyo
necklace (stone) ¥62,700 by Rieuk
ring (right hand index finger)¥804,100 by bororo
ring (left hand middle finger , middle)¥82,500 by mi luna
staff
Photographer : NAE.JAY
Hair & Makeup : NOZOMI KAWASHIMA (io)
Stylist : KANNA MURAMATSU
Director : SATORU SUZUKI(AKANE MAGAZINE)
Text : NANA KIKUCHI(AKANE MAGAZINE)